2021年6月5日土曜日

邂逅 [Encontro] 撮影記録




岸本麻子プロモーション用動画撮影

CANON EOS R5
50mm、28mm、15mm

 岸本がブラジル作品に興味を持ちはじめ、まず最初に出会ったのがハダメス・ニャタリ(Radamés Gnattali)氏の「エレクトリック・ギターとピアノのための曲」シリーズ。独特のハーモニーとリズム、その特有の組み立てにいたく惹かれ、今日の【ショーロ[choro]】への道へと繋がった形となる。この間、色々な方との接点をへて現在の状況に至るわけだが、今一つ彼女が見定めている【ハダメス像】に明確さが欠ける。というのも、本国での氏の資料収集と整理が追い付いていないようで、以前訪れた「カサ・ド・ショーロ(ショーロの家の意)[Casa do Choro]」の担当者との接触までは出来たが、未だ進展は難しいらしい。例えるのであれば、膨大な紙の山で出来たチョモランマを裁いていく感覚らしい・・・。まあ、担当者の弁である以上仕方がない。かといって、今日のコロナ渦中を無意味に過ごすのも釈然としないわけで。正規の録音はともかく、感覚的な面でのつまみ食いをテストしてみるつもりで作業に入った。

 全5曲。もちろん、全てが順調ではなかった。収録後の確認の後、時間を経過して再度確認後に訂正が出来る以上、本人のモチベーションが最優先になるため、撮影したテイクは予想以上に多かった半面、収穫も大きい。特に曲調は個人の解釈だが、これに伴った家庭用防音室内での撮影限界は見えたきがする。もちろん、潤沢に照明を当て、マイクを充実させ・・・等の行為を行えばこの限りではない。

 今回最大の難所は、じつはCANON C-logの使い勝手にあった。前評から色々とテストしてみたが、結局のところ【光】の適正なバランスを設定出来ない限り、想像していた効果は薄いものとなった。鮮明さは十二分にあるのだが、発色調整の難度は予想以上に高く、並行してノイズの幅も大きかった点も記録しておく。

 レンズと絞りとのバランスを広域でテストしていないので、正確な事はかけないのだが、質感を整えるのであれば今回のc-logの有利性は意味を成していない気がする。もちろん、使用者が未熟である点は否めないが、むしろ屋外?もしくは光量のバランスデータの考え方を変えた方が面白いのかもしれないという面は少々ある。

 引き続き、別件でのテストを兼ねもう少し空気感の焦点を絞り込める撮影設計を考えることが次の課題となった。

忘備録:

・ファームウェアのバージョンアップで4K/120コマ撮影時間が長くなった分、熱暴走の可能性も上昇。止む無く撮影中断が1度、それ以外は警告灯までで完了。

・熱暴走後、冷却時の対応でCFカードの交換が思ったより効果があった。カードの熱が冷めるまで待つのではなく、新しい予備カードに切り替えた方が効率が良いのかも。或いは、警告灯点滅からある程度の時間でカードを交換することで、完全停止が回避できるのかもしれない(未確認)。

・今回もっとも多用したのが旧28mm F1.8で、フォーカスなどに大きな支障は無かった。が、フォーカスのモーター音は限度がある模様。


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